日本共産党流山市議団
小田桐議員の活動

消防本部・中央消防署移転・新設の工期延長・工事費増額

消防本部・中央消防署の移転に係る議案(補正予算案第8号)が審議されました。
要約すれば、建設工事の完成が3月31日から、5月31日に2カ月間、延期するというものです。それに伴い、事業費が7千万円増額されます。

我が党も含め、総務委員会でも、本会議でも全会一致で可決しましたが、、、課題がなくなったわけではありません。

我が党の質疑では、、、
(1)異例づくめです。
(ア)「継続費」のみで補正予算議案を議会に提案したのは、過去含め、2度目です。
(イ)「工期延長」「工事費増額」が議案となる公共工事も、過去含め、3度目です。
(ウ)委員会冒頭から、正副市長が出席し、補正予算を審議するのは初めてです。

(2)感染症や自然災害もなく、また学校施設内のように「長期休暇中に限定した大型工事」「児童生徒の安全確保から、敷地全部を活用できない工事」などの使用制限もないまま、期間延長・工事費増額の公共工事は初めてです。

(3)工事途中の敷地内地中埋設物の処分は地権者に求められる可能性はあるものの、当該工事は土地の売買契約時点から地中物が地権者から指摘されていたとのことです。ちまり、除去等全ての経費は市が補填することになっています。

(4)工期延長・事業費増額については、時系列で振り返ると、、、12月20日から市担当課と受注事業者との事前協議(延長2か月・増額1億4千万円)が始まり、1月7日に正式な期間延長(2か月)・増額(7千万円)の確定したものの、市担当課起案は1月20日、議会への正式な報告は1月30日となりました。その前後には、12月13日都市建設上に委員会で、当該工事現場における安全管理の課題が議論され、12月25日から31日までは歳末警戒訓練の実施、1月11日には出初式が開かれていました。
なんだかだあっても、「議会なんて承認する」、、、という安易な見通しが見え隠れしていないでしょうか。
 実際、当該事業は総事業費(土地代も含め)42億円に対し、1800万円(300人・団体)もの寄付を頂いています。しかし、議会へのホウレンソウどころか、「寄付者への情報発信・お詫び・そして再発防止の決意の周知」までの事の顛末を組織的に描き、行動に移していたのでしょうか。
 いっぽう議会や寄付者への情報発信はおざなりになるなか、消防団幹部への情報発信は、公式なものは否定しましたが、非公式までは否定できませんでした。つまり重大な情報や局面が漏れ、独り歩きしても良しかのような組織的扱いは露呈しました。

(5)工事管理は7260万円に加え、追加700万円されることになります。しかし、その役割は「工期・経費・安全・品質」の管理が問われながらも、「後期」「経費」「安全」が現時点で疑義が生じています。
また施行計画の目標に対する到達は10月末で10.4%の遅延、11月末で14%の遅延、12月末では21.5%の遅延…回復する手立てが具体的にみられていません。
残り事業費ベースで3.2%の残工事となれば、大型重機よりは、人と資機材です。集められないことまで市の責任でしょうか。また「工期」「経費」が管理できず、延長されなければ、700万円も契約額が増える…これでは「濡れ手で粟」のようなものではないでしょうか。

再来週の総務委員会でも、慎重審査になりますので、チャックしてみます。

(10)工期延長・工事費不測の補填による増額に便乗し、今回、当初予定しないなかった追加工事があることも分かりました。
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