日本共産党流山市議団
小田桐議員の活動

流山市の事業系ごみ出し方、変更で、、、

12日開催された総務委員会で審議した補正予算議案で、流山市の事業系ごみの出し方変更(R6年4月〜)で、公費が追加されました。

法令改正もなく、産業廃棄物処理を管轄する千葉県の制度改正もなく、市の現場の業務も変更したわけではありません。流山市が事業系ごみの出し方を変更した結果です。

市の産業廃棄物処理の経費は、当初予算ベースで約1800万円の予算増加。
さらに、、、
市内公立保育所では、当初165万円の予算が、289万円になりました。122万3千円(73.9%)の増加(1園当たり約24万5千円)です。
小中学校では、当初1182万円の予算が、1991万円になりました。808万円(68.45)の増加です。
収集運搬処理の経費が1回1ヶ所ごとに経費がかかり、「廃プラスチック」で予算積算5000円から実際の契約14500円、「鉄くず」が予算積算8000円から実際の契約14500円になったという理由です。また学校ではごみ量も38トンから75トン(各校4.5トンから6.2トン)に変更したとの理由です。

しかし詳しく委員会で質疑をすると、、、
保育所でも小中学校でも、5社に予算積算を依頼したものの、市の事業系ごみの出し方変更に伴う「混乱」がR5年度末まで続くもとで、4社は提案ができず、提案してきたのは1社だけ。
その1社が積算した金額をもとに当初予算の議案を作成し、その1社に発注しながら、実際の契約では単価が変更された格好です。
しかもその1社とは、、、保育所でも学校でも同じ事業者、その事業者が千葉県から今年8月5日から9月3日まで指名停止をされながら、契約は継続され、引き続き公的仕事が受注できています。

今後は、収取運搬時のごみ混入、積み替え保管の許可取得の有無も心配されます。

この影響は、市内認可保育園等にも波及します。
公立保育所1園当たりの経費(5園で289万円・1園で57万8千円)で試算すると、民間99園×57万8千円は、5722万2千円となる。
事業系ごみの出し方「変更」だけで、一部の収集運搬事業者からすれば「大きな需要創出」ですが、営利団体ではない社会福祉法人からすれば、「大きな痛手」であり、保育士処遇改善や配置増員への足かせでしかありません。

それ以外にも、、、地域経済はもとより、ボランティア活動などにも波及・影響するが、誰のための、何のための、「改正」なのでしょうか?

ちなみに、、、
2019年に策定した「流山市一般廃棄物処理基本計画」は現在改訂作業中です。
計画に位置付けられた中間目標年度に達したからです。
1人1日当たりのごみ発生量(グラム/人・日)は、、、目標「789以下」に対し、実績「741.59」で『達成』
1人1日当たりの家庭ごみ発生量(グラム/人・日)は、、、目標「402以下」に対し、実績「399.2」で『達成』
資源化率(%)は、、、目標「22以上」に対し、実績『28.5』で『達成』
最終処分量(トン・年)は、、、目標「4061以下」に対し、実績「1431.6」で『達成』
この『達成』は市だけでできるわけではなく、市民全体の協力が不可欠なのだが、、、
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