日本共産党流山市議団
小田桐議員の活動

流山市DMOの経営状況に対する考察(借入金一覧から…)

市長が公費と投資して立ち上げた「観光地域づくり法人(以下、DMO)」の『株式会社流山ツーリズムデザイン』(半官半民)の現状について、5月13日、経営状況や今後の計画などについて説明会が初めて議会で行われました。

今回は、市民の力をお借りし、経営状況を考察します。

■設備資金の現在残高38,600千円と当初借入金額と同額となっている。一方、備考には「期限の利益喪失」となっている。
●返済方法が元金均等返済、最終期日が2024/6/25となっている一方、現在残高が当初借入金額と同額であり、返済が行われていないのでは?(返済期限の繰り延べ)との疑念が持たれるでしょう。
●資金繰りに余裕と、将来的な収益確保が不透明なため、想定通りの返済が不可能となった結果、「期限の利益喪失」となったと推察されます。こうなった経緯とこの先どうやって返済するのか、将来的収益の確実性、そもそも公費投入の優先度や必要性など市民目線で徹底した解明が必要ではないでしょうか。

■諸経費支払資金9,170千円の備考には「条件変更(テールヘビー)」となっている。
●テールヘビーとは、返済の最終期日に融資金額の殆どを一括で返済することであり、債務超過等に陥った借り手に対して良く行われる方法のことです。
●この融資についても、こうなった経緯とこの先どうやって返済するのかなど、市民目線で徹底した解明が必要ではないでしょうか。
●今後の財務状況を改善していくうえで、DMOに対する市からのさらなる出資による債務超過の解消や、様々な理由付けをした「補助金」や「指定管理料の引き上げ」による当期純利益の確保という方法が想定されます。
しかし、貴重な公金活用・投入を行ううえで、市民的に「不要不急の事業」と思われかねない事業ですから、市民的支持が得られるかは疑問です。「議会承認」を『錦の御旗』にしたとしても、今後続く難局を乗り越えられるという道筋は不透明でしょう。
●そもそも、利根運河そばの旧割烹新川屋の改修費の5億円や、「いざきロード」の5億円、白みりんミュージアム開設等、DMO同様にアピールできるものだけに金を投じ、ブームになりそうなものに飛びつき「経営」を気取るという市長の経営手法に根本的問題があると思われます。
●このような市長の判断や公金投入の行為に対し、一期4年間で1500万円、6期24年で延べ9千万円もの『市長退職金』は損失でしかないとの市民的怒りを買ってもおかしくありません。

(DⅯOの借入金一覧表)
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