ぐりーんバス…「運賃改定案をどう見るんですか?」に私見を述べますネ。
ぐりーんバス…「運賃改定案をどう見るんですか?…」市民からの問いかけに私見を述べますネ。
これは、現時点手の私見ですから、今後の発展もご了承下さい。
■「運賃改定」が一番の争点ではなく、「公的役割の変質」が事の本質と私は考えています。
1、ムチばかりでアメはない。。。
今回の運賃改定は、初乗りだけが変わるわけではなく、「定額制をやめること」と、「距離(駅からの遠さ)に乗じた運賃引き上げ」(受益者負担)の導入が課題の一つです。
しかも、値上げ…「ムチ」の話ばかりで、「路線増」や「増便」などの「アメ」はひとつもありません。しかも、料金半額は、高齢者や障がい者、妊婦さんに限定していますから、今まで「定額制だから乗車ができていた」という経済的に厳しいご家庭やその生徒さんたちは、乗車ができなくなる恐れすらあるのです。
つまり全ての責任を、利用者だけが背負わせたことが課題の一つです。
2、議論が途中、、、料金改定前にやることがある。。。
バスルート一つ一つを見れば、最寄り駅行きにせず、おおたかの森駅へわざわざ延長しています。
これは、少しでも利用者増を確保したい鉄道事業者の経営への圧迫です。特に、160円の定額制ならなおさらです。しかも、CO2排出量の減少が必然化している今、不便さはあっても、バスより鉄道利用を誘導することは行政の責任でしょう。
また、道路事業により渋滞が発生している道路をさけ、最も近距離で走るルートの変更も必要なルートはありますが、これも協議が中途半端なままです。
つまり、「料金」だけに目を向けさせるという世論誘導が課題の一つです。
3、民業圧迫は誰が強いたのか。。。
民間バス等事業者から「民業圧迫」という声が高まった責任は、議会でも市民でもなく、市長の「こだわり…定時制の維持」が火種です。
公費を投入するタウンバスなら、効率性や利益第一ではなく、「全ての地域で、全ての市民が利用」できるよう、多少不便でも「福祉的」役割も求められます。
しかし、ぐりーんバスはタウンバスと標榜しながら、「福祉」目的は否定しているのも市長の「こだわり」であり、限定された地域で、定時制で、定額制で走らせてきました。
その結果、東武や京成などが主体的に運営するバスルートはドンドン減便される一方、公費投入し、東武や京成へ委託するぐりーんバスが走る限定された地域だけは減便せず、変わらぬサービスを提供されるという逆転現象となっているのです。
つまり、市長のこだわりという火種をそのままにしたことも課題の一つです。
4、市民の声を「料金改定」に集約させるような世論誘導ではなく、市民とともに知恵を絞る姿勢を
そもそも、民間経営の鉄道・バス・タクシーであっても「公共」交通と言われるのか…誰でも、いつでも、必要に応じて利用できる「社会的インフラ」だからです。
ただし、料金や本数の改定は、利用者の声はあまり聞かれません。いっぽう、利便性と採算性、事業継続性に利用者は責任を持ちません。
ぐりーんバスは、市が運営しているバスですから「公的」公共交通です。
誰でも、いつでも、必要に応じ利用できるに加えて、、、
(1)市民であれば、年齢、障がいの有無、地域差を問わず、同一サービスを平等に受けられる。
(2)各家庭の経済状況への配慮がある。
(3)便数や料金改定時は「利用者はもとより、市民、議会の意見を聞く。
(4)事業費の不足は公費で補填するからこそ、公費補填額の妥当性、正当性を議会、市民へ説明する責任が行政に生じる。それを監視し、その影響を享受する…などがあげられるでしょうか。。。
つまり、いま市がやるべきは、たった3ヶ月という時間的制約を押し付け、「料金改定」に限定した意見集約ではなく、バス交通への様々な意見(市民の知恵)を募集し、「現時点でできること」、「一定時間はかかりつつも、将来のあるべきバス交通の姿」を議会や市民とともに話し合い、見出すことではないでしょうか。。。