ぐりーんバスの運賃改定についてパブリックコメント(意見募集)2
はて、さて、、、昨日の全員協議会の際、私が求めた「ぐりーんバスの運賃改定について
の附属資料」が全議員に配布されました。
全て「シミュレーション」とのことですが、、、
●初乗り、現行160円の場合、
経費は2億2242万円(うち収入1億2500万円、市公費補填額9700万円(収支率56.2%))となるそうだ。
※これは、過去の実績に基づくものではなく、地域の人口、年齢、分担率(自家用車、民間バス、徒歩、ぐりーんバス…の人の行動)を予測した試算(外注)
●180円案の場合、、、
経費は2億2242万円(うち収入1億3410万円、市公費補填額8800万円(収支率60.3%))となるそうだ。
結果、収入で910万円の増、市公費補填率で910万円(4.1%)の減というのだが、、、これでは「仮想(シミュレーション)ではなく、『趣味』レーション?ではないか」
ちなみにルート毎に、、、2019年度、20年度、21年度の実績値の推移・比較を調べてみます。
(1)江戸川台西ルート(月から土34便、日33便)
市補填額:19年度1028万8126円→20年度1289万5612円→21年度1129万1050円(ア)
収支率:19年度60.1%→20年度50.2%→21年度59.4%
※21年度ルートの事業費:運行経費2784万4千円=運賃収入1655万2950円+(ア):補填割合10.0%
(2)江戸川台東ルート(月から金30便、土日祝29便)
市補填額:19年度787万9310円→20年度1546万2084円→21年度1265万2505円(ア)
収支率:19年度68.1%→20年度40.8%→21年度52.1%
※21年度ルートの事業費:運行経費2643万6千円=運賃収入1378万3495円+(ア):補填割合11.2%
(3)西初石ルート(30便)
市補填額:19年度1161万1690円→20年度1928万2737円→21年度1582万316円(ア)
収支率:19年度55.8%→20年度33.7%→21年度46.5%
※21年度ルートの事業費:運行経費2956万1千円=運賃収入1374万684円+(ア):補填割合14.0%
(4)美田・駒木台ルート(23便)
市補填額:19年度1417万5037円→20年度2017万1607円→21年度1661万1493円(ア)
収支率:19年度44.9%→20年度26.8%→21年度39.4%
※21年度ルートの事業費:運行経費2739万2千円=運賃収入1078万507円+(ア):補填割合14.7%
(5)松ヶ丘・野々下ルート(61便)
市補填額:19年度2776万6481円→20年度4388万8507円→21年度3987万9108円(ア)
収支率:19年度59.2%→20年度39.2%→21年度47.8%
※21年度ルートの事業費:運行経費7645万3千円=運賃収入3657万3892円+(ア):補填割合35・4%
(6)南流山・木ルート(38便)
市補填額:19年度888万659円→20年度1549万218円→21年度1658万8743円(ア)
収支率:19年度64.4%→20年度40.7%→21年度43.2%
※21年度ルートの事業費:運行経費2902万3千円=運賃収入1261万4257円+(ア):補填割合14.7%
合計
市補填額(A):19年度8060万1303円→20年度1億2719万765円→21年度1億1284万3215円
収支率:19年度58.8%→20年度38.5%→21年度48.0%
ちなみに、、、
運賃収入(B):19年度1億1484万1697円→20年度7971万5235円→21年度1億404万5785円
A+B=運行全経費:19年度1億9544万3千円→20年度2億690万6千円→21年度2億1688万9千円
■車のある現役世代、ぐりーんバスを走らせていない多数地域では、「無関心」かもしれませんが、いずれ免許返納します。いずれ、民間バス路線地域は「撤退・縮小」はあれど、拡充の道は、運転手の確保・事業所の経営を考慮すればほぼ厳しいのが、実情です。
■ぐりーんバスとひとくくりにしますが、平日と土日祝日との乗降客数の違い、朝の通勤通学時の運行帯と一定時間のゆとりの持てる運行帯との違い、最寄り駅を中心とした運行と複数の駅をまたがる形で運行している運行の違い、特に、ぐりーんバスの運行は東武バスや京成バスに委託していますが、委託しているバスは定期運行を1日中実施しているのに、主たる民間バスの直接経営バス路線は日中の運行がほぼゼロという実態等々…市民目線で吟味する必要があると思いますよ。
従って、ぐりーんバスの将来像も含め、市内の公共交通をどうあるべきなのか、、、多くの市民が一緒に知恵を絞る時に来ているのではないでしょうか。