日本共産党流山市議団
小田桐議員の活動

令和4年版 流山市総合計画実施計画(令和4〜6年度)を見ると… 

令和4年版 流山市総合計画実施計画(令和4〜6年度)コチラ

党市議団としての分析・考察はこれからにして…
私個人なりに、、、

(1)どんな都市を目指す?今後3年間の人口予測も不明だが、将来都市像や市民サービスの需要推移、それを支える職員体制の規模など、市民と共有できるのか。

(2)「財政」といっても過去の積み重ねでは?財政(歳入・歳出)の見通しは示しているものの、あくまでも過去の推移を乗じたものに過ぎないのではないか?施設老朽化対策など「見えない化」している各事業の必要経費を盛り込んだ全体需要額に対する財政見通しは明確になっているのか。

(3)何のための積立か?特に、財政調整積立的金取り崩しを強調してはいるものの、年度初めに取り崩す金額のほとんどを、年度末には取り崩さず、元本キープがほぼできていることを、どれほどの市民が読み取れるだろうか。
またそもそも、100年に一度といわれる今度の新型コロナウイルス感染症を前に、近隣市と比較しても積極的財政出動はしなかったことから、誰の、何のための積立なのかが問われている。

各個別施策としては…
(4)各公共施設の大規模改修は?消防各署のように、令和6年度以降も施設大規模計画が総合計画に明記(北署R7年度、東署R10年度)されているが、た公共施設は、築何年経過し、大規模改修(屋上防水含む)の実施時期が「見えない化」しているもとで、R4〜6年でどこまで進捗するのかも、見えない状況である。
 保健センターの施設整備計画(p23)は「見える化」された。また、東部市民プール不適切管理後、廃止の教訓が反映しているのは不明だが、流山市民プール改修工事(p27)が位置付けられた。
 一方、中央図書館改修事業・博物館改修事業(p24・25)はR4〜三ヶ年計画だが、屋根防水含めた外壁大規模改修ではなく、内部の改修にとどまっている。将来の姿も含め「あるべき姿」を議論すべきではないだろうか。
 また本庁舎施設管理計画事業(p49)では、「築35年」が経過し、「劣化が著しい設備等の改修」を打ち出したことは、市一番の災害拠点だけにホッとしている。R6年度に外壁改修及び窓ガラス飛散防止フイルム設置が実施される。

(5)健康増進事業の「拡充」は、「がん患者等ウイッグ及び乳房等補正具購入助成金」120万円、「自殺対策検索連動型広告掲載業務委託料」84万7千円は、一歩前進と言える。

(6)「白みりんミュージアム整備事業」(p39)はやはり新規位置づけであったが、市民への周知はもとより、市民からの「支持」がどこまで得られているのだろうか。

(7)障害者福祉サービスの充実(p42)では、R5年度末までに市内2ヶ所目となる児童発達支援センターが明確化されていないのは、やはり、順調な進捗を経ていないのではないかと強く懸念している。設置されても、市民が望んでいる「つばさ学園」並みの技術や専門性、職員体制、保護者も含めた相談体制などが構築・継続されるのだろうか。

(8)人権尊重・男女共同参画の社会づくり(p44)では、やはり、「ジェンダー平等」という言葉の使用すら見られず、「様々な悩みを抱える女性を対象に自らの力で問題を解決できる」という立ち位置を変えていない。
 賃金格差でも、痴漢被害でも、身体的機能による休暇取得も、男性目線でドンドン後退していたり、擁護されない日本社会のゆがみをしっかり把握する必要があるのではないだろうか。

(9)妊娠・出産・子育てサポート事業として、母子保健の1係を2係体制へ充実しますが、保健センター常勤保健師一人当たりの市民の数8416人(保健師一人当たりの人口:野田市6096人、我孫子市8145人、柏市6300人、松戸市9392人)の大幅改善が必須です。。
 党市議団では、妊婦増加や困難事例の発生を聞き取り、2016年我孫子市を視察し、議会での取り組みに発展させ、17年度から産後ケアが保健センターでスタートさえ、やっと「係」まで立ち上げられた。

(10)保育サービスの充実では、兄弟のいる世帯への保育料軽減軽減措置について、上の子が就学すると制度上利用できなかったが、小学3年生まで対象を拡大することが決まったが、今計画には盛り込まれていない。議会一般質問(公明・野村議員)の答弁前に決定したのだろうか。
 党市議団では、2013年度予算要望に加えて以降、チラシ1
チラシ2でも改善を求めてきました。

(11)いじめ等防止対策推進事業…人格形成過程にあり、かつ保護者による大人の偏見等も含め、「いじめ」は無くしたいが無くならないのが実態であり、特効薬はありません。
 だからこそ、特筆すべきは「予算」の実態と推移であり、拡充を求めてきた経緯から…
・「いじめ防止対策等推進事業」の当初予算比で、H28年度28万8千円、H29年度19万5千円(H28年度末いじめ重大事体初認定)、H30年度19万5千円、R1年度19万5千円、R2年度1858万2千円、R3年度2326万円、R4年度2324万円と推移しています。児童生徒一人当たりで比較すれば100倍以上の増額
です。
 その他にも、、、
・「教育研究企画室運営管理事業」の当初予算比は、H28年度1263万1千円、H29年度1261万1千円、H30年度1226万6千円、R1年度1305万4千円、R2年度1402万9千円、R3年度1505万1千円、R4年度3486万2千円。
・「教育用インターネット活用推進事業」の当初予算比は、H28年度178万円、H29年度216万2千円、H30年度172万6千円、R1年度170万9千円、R2年度621万9千円、R3年度1797万9千円、R4年度3082万円…
児童生徒の急増は、教室不足だけではなく、一人ひとりにきめ細やかに、そしてゆとりを持って対応できる人的体制が拡充してこそ、ソフト面での対応が充足しますので、もっとアンテナを張らないとですね。

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