本日閉会した2022年第1回定例会(3月議会)では、1年を振り返り、改めて新型コロナウイルス感染症やワクチン接種への差別等に対する意識の変化(高揚)を体感しました。
今議会では、陳情「新型コロナウィルスワクチン未接種者への差別防止を求めるための陳情書」が提出され、教育福祉委員会で審査され、本会議場では本日、採決されました。
結果は、
賛成22、反対5(海老原議員、中川議員、戸部議員、岡議員)で
「採択」でした。
しかし、結果だけを見ないでください。
各委員の討論として、、、
1 採択の立場で討論する。
陳情項目1について、ワクチン接種は、5歳から11歳までには特に努力義務がなく、それ以外には努力義務があると考えるが、未接種者への差別的扱いはあってはならないと考える。
厚生労働省からは、接種をお願しながらも、接種を強制し、差別的な扱いをすることが無いようにと啓発をしている。しかし、啓発は行われているものの、感染が拡大している局面では、感染を心配し、学校や保育などに、過度な要望をあがる保護者もいること、子どもたち同士でのいじめや差別につながる行動が現実問題として発生していると仄聞することから、啓発については着実に実施していくべきであると考える。
陳情項目2について、対象は流山市の公共事業であり、事業リスクがある民間事業者については言及されていない。感染状況を加味しながら都度「慎重に検討してほしい」という願いであると捉え、理解するものである。
陳情項目3について、流山市は接種券を各ご家庭に発送するという接種勧奨はするものの、教育、保育の場では、接種勧奨はしないという方針であると認識している。しかし、感染 拡大防止活動の延長線上で、接種勧奨に捉えられてしまう誤った情報発信が行われるリスクも、学校や保育の現場では、否定できないことから、意識共有は徹底すべきと考える。
2 採択の立場で討論する。
本陳情は、差別のない共存を目的としたものであり、ワクチンを接種する権利は、個人の自由であると考える。よって、市の方向性と本陳情
3の主旨は同じもので矛盾はないものと考える。
3 不採択の立場で討論する。
令和2年第2回定例会において、議員発議で制定された流山市新型コロナウイルス感染症対策条例の第5条第3項に、市民等は新型コロナウイルス感染症にり患していること、又はり患している恐れがあること等を理由に不当な差別的扱いや誹謗中傷を行ってはならない。と定められている。陳情者の願意は、すべて妥当なものと判断はするが、これまで流山市としても、条例に定めたうえで、それぞれの現場で慎重な取り扱いを行っていることから、敢えて陳情を採択する必要はないものと考える。
4 採択の立場で討論する。
陳情については、市としても真摯に受け止めて、これまでも、これからも取り組むことが表明されている。
陳情の大きな主旨である差別防止については、みんなで協働して前向きに進めていくことが、特に重要な時期ではないかと捉えており、本陳情を採択して様々な立場を尊重し、理解し合って感染症を抑えていくという取り組みが必要であると考えている。
5 採択の立場で討論する。
流山市においても、新型コロナウイルスワクチンを接種した方、していない方等が、互いに差別することなく、立場、背景を尊重し合って共存してほしいということは、私自身また議会としても切に願っている。また、本陳情を今一度拝見したうえで、さらに各議員の理解、また尊重を強化する良い機会となることから、陳情3項目については、大いに賛同する。
6 不採択の立場で討論する。
本市においては、流山市新型コロナウイルス感染症対策条例が制定されており、執行部の説明の中でも国からの通知において、すでに周知徹底がされていると認識している。
つまり、内容には「異を唱えるものではない」というのが全体の認識と捉えていいのではないでしょうか。
ちなみに、市の取り組みは…
(1)ワクチン接種未接種者への不当な差別はあってはならないものと認識しています。
(2)市のホームページに「STOP!ワクチン差別・コロナ差別」の特設ページを作成し、ワクチン接種の有無による不公平・不利益がないよう啓発を行っています。また、接種券に同封する案内書や集団接種会場においても啓発しています。
(3)今回5歳から11歳までのワクチン接種が特例臨時接種として位置づけられたことに伴い、学校教育課、教育総務課、保育課及び流山私立幼稚園会を通じ、施設において接種の有無による差別や、子どもたちの中でいじめにつながることがないよう配慮いただきたいことなどについて、施設職員への周知を依頼しています。
(4)本市の市立小中学校の教育活動においては、ワクチン・検査パッケージ制度は適用していません。なお、国のワクチン・検査パッケージ制度要綱に関するQ&Aに沿った対応です。また、生涯学習に関する事業の実施にあたっても、感染拡大防止対策として、検温及びマスク着用の協力、発熱や風邪症状の方の参加を控えていただくよう呼び掛けておりますが、ワクチン・検査パッケージの適用はしておりません。
(5)教育員会では、新型コロナウイルスワクチンの接種については、児童生徒本人及び保護者が判断するものと認識しています。また、保育園児の新型コロナウイルスワクチン接種についても保護者の判断によるものと認識していることから教育、保育の場において接種勧奨を行うことは考えていません。
各委員の討論として、、、
1 採択の立場で討論する。
陳情項目1について、ワクチン接種は、5歳から11歳までには特に努力義務がなく、それ以外には努力義務があると考えるが、未接種者への差別的扱いはあってはならないと考える。
厚生労働省からは、接種をお願しながらも、接種を強制し、差別的な扱いをすることが無いようにと啓発をしている。しかし、啓発は行われているものの、感染が拡大している局面では、感染を心配し、学校や保育などに、過度な要望をあがる保護者もいること、子どもたち同士でのいじめや差別につながる行動が現実問題として発生していると仄聞することから、啓発については着実に実施していくべきであると考える。
陳情項目2について、対象は流山市の公共事業であり、事業リスクがある民間事業者については言及されていない。感染状況を加味しながら都度「慎重に検討してほしい」という願いであると捉え、理解するものである。
陳情項目3について、流山市は接種券を各ご家庭に発送するという接種勧奨はするものの、教育、保育の場では、接種勧奨はしないという方針であると認識している。しかし、感染 拡大防止活動の延長線上で、接種勧奨に捉えられてしまう誤った情報発信が行われるリスクも、学校や保育の現場では、否定できないことから、意識共有は徹底すべきと考える。
2 採択の立場で討論する。
本陳情は、差別のない共存を目的としたものであり、ワクチンを接種する権利は、個人の自由であると考える。よって、市の方向性と本陳情
3の主旨は同じもので矛盾はないものと考える。
3 不採択の立場で討論する。
令和2年第2回定例会において、議員発議で制定された流山市新型コロナウイルス感染症対策条例の第5条第3項に、市民等は新型コロナウイルス感染症にり患していること、又はり患している恐れがあること等を理由に不当な差別的扱いや誹謗中傷を行ってはならない。と定められている。陳情者の願意は、すべて妥当なものと判断はするが、これまで流山市としても、条例に定めたうえで、それぞれの現場で慎重な取り扱いを行っていることから、敢えて陳情を採択する必要はないものと考える。
4 採択の立場で討論する。
陳情については、市としても真摯に受け止めて、これまでも、これからも取り組むことが表明されている。
陳情の大きな主旨である差別防止については、みんなで協働して前向きに進めていくことが、特に重要な時期ではないかと捉えており、本陳情を採択して様々な立場を尊重し、理解し合って感染症を抑えていくという取り組みが必要であると考えている。
5 採択の立場で討論する。
流山市においても、新型コロナウイルスワクチンを接種した方、していない方等が、互いに差別することなく、立場、背景を尊重し合って共存してほしいということは、私自身また議会としても切に願っている。また、本陳情を今一度拝見したうえで、さらに各議員の理解、また尊重を強化する良い機会となることから、陳情3項目については、大いに賛同する。
6 不採択の立場で討論する。
本市においては、流山市新型コロナウイルス感染症対策条例が制定されており、執行部の説明の中でも国からの通知において、すでに周知徹底がされていると認識している。
採決の結果、4対2をもって、採択すべきものと決定 しました。
(
令和3年3月22日に我が党が提案した附帯決議案…賛成7・反対20から、1年間での変化です。)