東部市民プールの廃止条例に反対
『流山市民プールの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について』議案が、昨日、教育福祉委員会で審査された。
東部市民プールを廃止し、隣にある東小学校プールと統廃合するという内容です。
党市議団を代表し、私が質疑・討論を行ったが、残念、、、悔しいが、賛成5、反対1(日本共産党)で可決された。
質疑では、以下のことが、明らかとなった。
(1)築後38年間、市民に愛されてきた『東部市民プール』を「廃止」するというのに、パブリックコメント(公的な意見徴収)は実施されず、住民説明会(12月26日)はたった1回…住民の十分な意見を踏まえた決定になっていない。
(2)プールの面積だけでも468.12平米が、400平米へ、15%も減少する。また、学校の長期休みに入らなければ、本格稼働ができないため、利用日数も減少する。
(3)東小学校プールを利用し、市のアンケートに答えた人の8割は10代以下であったことから、子どもたちがプール利用を心から切望していることは市も否定できなかった…「きれい」との声を取り上げ、東小学校プールとの統廃合を正当化するほど、東部市民プールがどれほど利用者とって不快な思いをさせるほど管理が十分行き届いていなかったことを意味する。
実際、我が党の高橋議員が昨年3月に一般質問で取り上げた際、市は「適正管理」を強調していた。しかし、3か月後にろ過機が故障した。
また委員会質疑でも、砂式ろ過機の砂交換がH19年に実施されて以降、放置されている。
さらに「ろ過機の砂交換は10年が目安」という私のひっかけ質問に、「理想」と回答するなど、実際は「砂交換が5年、ろ過機交換が10年」という目安すら認識されていないことは、行政への信頼を大きく損ないかねない。
(4)東部市民プール個別施設計画では、「適正管理による長寿命化」が前提で、行政も、議会も共通認識でした。しかし、11月26日の市長判断で「廃止」案がまとめられる…計画行政より、時の市長が自我を優先した判断で、計画が変更できる先例となりました。また、残りの市内3つの市民プールも含め、公共施設の統廃合に初めて舵を切った歴史的な1例となった。
実際、過去、市内の各種スポーツ施設で改修や新設はあっても、「廃止」のみとなった施設は、東部市民プールが初めてです。
また、最も地域間格差が強く指摘されている東部地域では過去、市立幼稚園の廃止、公立保育所の廃止に続き、東小学校プール移転改修の歴史でも紆余曲折がある。おおたかの森小中併設校建設に伴う経費増大を理由に、H23年12月市議会で「着手延期」の方針が発表されたこと、H24年3月議会では私の発言もあったことは市も認め、「1年の延期で着手できた」との答弁が議案審議でありました。
最も地域間格差が強く指摘されている東部地域を標的とし、公共施設の統廃合の1例目が実行されたことは、刻んでおく必要がある。
(5)東部市民プールを廃止しても東小学校プールを代替指定利用するというが…
幼児への万全な安全対策や小学校プールの使用に伴う防犯対策、排泄物対策等、付随した様々な対応への具体的検討が不十分である。
最後に、、、今年度は、東京オリンピックが開催され、市内出身のオリンピアンに、市も期待を込め、広報でもお知らせするなど注目していたはずだ。
選手の競技スポーツは「水泳」、しかも東部中出身とのことです。幼少期遊んでいたかもしれないプールの廃止、、、これで、本当にレガシーを紡いでいけるのだろうか、「今」だけ、「金」だけ、「自分」だけにならないよう、「未来」へつなぐ「今」を作り上げる必要があるのではないだろうか。