日本共産党流山市議団
小田桐議員の活動
流山市令和3(2021)年度一般会計予算を考える(5)…暁星国際学園という私立中学よりも市立中学をなぜ最優先にしないのか?
予算審査では、流山市立南流山中学校の移転も大きな争点でした。

審査で分かったことは、、、

1、南流山中学校が移転する東洋学園大学の土地、建物のうち、南流山中学校の敷地と庁内で決め、それ以外の土地・建物については、暁星国際学園中等部への「貸出」が決定事項として取り扱われている。

2、暁星国際学園中等部への「貸出」は、相手から要請があっただけで、市としては「売買」の交渉すらしていない。

3、南流山中学校に使用しない土地・建物を、市で購入する費用は13億4千万円なのに、それを暁星国際学園中等部に「貸出」し、市へ見込む収入は年間5800万円となり、投資金額の回収には24年間もかかります。

4、大学用地の活用は、南流山中学校の移転が最優先としつつも、プール用地はなく、増築校舎用地も確保していません。
また、暁星国際学園中等部用の校舎確保のため、南流山中学校の土地が不整形となっています。そのため、駐輪場が十分確保できず、自転車通学は学校からの距離を遠く設定され、足切りの理由になっている可能性が大です。

5、公立・私立の中学校が隣接することで、教育効果の向上、進路選択の拡充すると市は捉えていますが、教育的な視点(私立学校は、ブランド化や生徒集客のために多額の資金を投入することが想定されます。その結果、運動部や文化部の各種部活動の成績比較、市立中学は1学年2クラス・1クラス30〜35人程度である一方、南流山中学校は1学年10クラス・1クラス40人の過大規模校)での課題整理を調査検討もしません。

6、南流山中学校の移転部分の決定は11月5日です。わざわざ、それよりも前の10月6日に、市長が議会へ、暁星国際学園の名前も出し、貸出の検討表明しています。市に要請すれば、すべてを公表するわけでもないのに、ましてや学校法人とだけすればいいのに、学校名までしっかり残し、10月18日のタウンミーティングにも取り上げているんですから、用意周到です。
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