日本共産党流山市議団
小田桐議員の活動
新型コロナ対策…流山市の課題はコレだ
市議会資料請求の結果、「令和2年度新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金実施計画」を手に入れた。


全国的な取り組み(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/rinjikoufukin/pdf/20200623_kakutei_keikaku.pdf)と比較してみた…資料を添付する

国の交付金(第1次補正予算【最終受付分】5月29日締切⇒7月22日交付)の内容は→→→https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/rinjikoufukin/index.htmlまで。。。


さて、流山市における新型コロナ対策の『特徴』は…

(1)マスク等、『普段からの備え』が深刻な悪影響をきたしている。
 『感染拡大防止策と医療提供体制の整備及び治療の開発』のため、事業数で77%(全国は約40%)、経費で約47%(全国は13%)を占めている。
 その詳細は、井崎市長の「マスク等の災害備品は、ドラッグストアやスーパーなど物流備蓄(店舗でのストック・民間ベースの流通)で対応」という方針から不足が顕著となり、「マスク・消毒液等の確保」のために事業数で約66%(全庁的、どの課でも確保に躍起になった結果でしょう)、経費の約30%を占めてしまっている。
 これは、全国で事業数約23%、経費で4.3%しかかけていないことと比較して、対照的な特徴でしょう。

(2)「検査体制の強化と感染の早期発見」への市の関与・意識がない
 「医療提供体制の強化」に全国と比較して頑張ってると思う方、、、感染率をはじめ、全国的に大きな違いがある下で比較しあうのは難しいでしょう。また流山市では、「検査体制の強化と感染の早期発見」の経費も「医療提供体制の強化」に一体化させてしまったので、うまく比較ができない点もあるかもしれません。
 ただし、周辺10市中、検査センター設置が一番遅くなったことは事実ですから、、、「計画的にどこまで、本腰を入れていたのか」、「それを実務的に進める人的配置が十分だったのか」、「突貫工事でも実施できる予算措置だったのか」は問われるでしょう。

(3)雇用も市内経済も…自己責任の押し付け
 マスク・消毒液の確保に経費を投入した分、雇用も、経済も全国的な『常識』…事業数40%、経費69%を割き、全力を挙げる姿勢とは真逆となった。
 流山市では、経費が総経費の5割をしたまわっている。
 内容も、資金繰りに特化させ、「事業継続に困っている中小・小規模事業者への支援」は経費で6.5%にとどまった。全国で45%を割いている姿勢とは真逆でしょう。市内中小零細事業者の声が届いていない…「聞かない」・「聞こえない」という感じでしょうか。
 ただし、「生活に困窮している世帯や個人への支援」では、全国で7.6%しかない一方で、約2割を割いたことは、対象を限定したものの、先進的な取り組みとなったのではないでしょうか。

添付資料から、ぜひみなさんのご意見、ご感想をお聞かせくださいマセ。一緒に良くしていきましょう。。。

さらに詳細を調査してみました…
 新型コロナ対策でも、国へ申請している『交付対象経費』463,115(千円)のうち、市の『予算区分』(専門的でスイマセン、、、行政用語と思ってください)では、『予備費:115,563千円」(25.0%)、「補正予算:321,027千円(69.3%)」、「当初予算:26,425千円」(5.7%)となっています。

(1)緊急の感染対策にも、ヤッパリ、、、市独自の経費削減もやっています。
 
経済不況時に、国から様々な経済対策が補助やされた交付されますが、市長の方針で、市の経費削減もドンドン盛り込んむクセがあります。結果、国の経済対策が市民生活や市内事業所になかなか降りてこなかったり、実感できないんですヨ。
 「当初予算」は平時から、市の独自にやるつもりだった事業・経費ですから、新型コロナ対策で国の交付金にどさくさ紛れに盛り込まれていました。。。
※ちなみに、、どんな事業が「当初予算」で位置づけながら、急きょ新型コロナ対策事業にしたのか…「公立保育所のトイレ水洗化」、「つばさ学園の衣類乾燥機購入」、「南部柔道場のエアコン設置」、「流山市版DMO推進事業(観光受け皿づくり:https://www.mlit.go.jp/kankocho/page04_000048.html)」、「中小企業資金融資」の5事業です。
 また、「トイレの水洗化」は、公立保育所以外にも、「市役所第1庁舎1階分:8,140千円」、「保健センター:4,134千円」、「児童館・児童センター:1,265千円」、「学童保育:4,290千円」、「公園(24カ所):13,596千円」と計6事業・35,425千円と、本来、計画を立て、順次実施すべきことを盛り込んだといえるでしょう。 

(2)『等』の拡大…やりすぎでは?
 『マスク・消毒液等の確保』の『等』にどんなものがあると思いますか?先の上げた、、、「公立保育所のトイレ水洗化」、「つばさ学園の衣類乾燥機購入」、「南部柔道場のエアコン設置」の3事業(12,248千円)が含まれています。いくら国の事例通りとはいえ、広げすぎでしょう。。。

(3)医療提供体制への対応が目に余る!?
「ウ、医療提供体制の強化」の詳細は、「医療提供体制がひっ迫していいる状況において、その確保が喫緊の課題となっているため、医療機関等に経費の一部を助成することにより、医療提供体制の確保を図るもの」、「委託料※」、「医療機関」へ投入する経費である。しかし、それがどこまで具体化されたのか、、、国からもらうだけもらい、実際の使い方を捻じ曲げてはいけないのだ、、、それが市長判断でも!!!
※「委託料」は、PCR外来実施4,000千円、新型コロナウイルス感染症の疑いがある患者等へのPCR行政検査実施及び入院受入れ促進のため体制整備にかかわ支援43,405千円
 とりわけ、「医療機関等のマスク需要に対応するため、医療用マスクを購入し配布する」として7,695千円を申請しているが、市内医療機関へはマスクは「貸与」という貸付であり、「後で返す」という誓約書まで書かせているのだ…知った医療機関はもちろん、国も怒るだろうなぁ。善意でも何でもなかったんだから…



(全国と流山市の比較)
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