八ッ場ダム建設費 増額の余波
2016年10月7日、埼玉県議会産業労働企業常任委員会で、17年度からの埼玉県水道の料金単価について審議され、八ッ場ダム建設の影響が明らかになったそうです。
国は8月、八ッ場ダム建設(完成年度H31年度)の事業費を4600億円から5320億円(720億円増)に引き上げ、関係する都県にも負担増を求めています。埼玉県の場合、費用負担は88億円増の658億円ですって…簡単に言うやねェ
2020年度までは、現行料金は維持するみたいですけど、その後は収支は赤字に転落するそうです。
では、そもそも720億円増の要因…
(1)消費税5→8%=266億円
(2)耐震化、埋蔵文化財調査の範囲拡大=91億円
(3)地滑り対策を具体化した=141億円
(4)地質の詳細結果への対応=215億円
(5)自然災害への復旧費=2億円
(6)不測の事態への備え=7億円
とのことですが、チャック機関がありません。
では、流山市ではどうでしょうか。
720億円増加のうち、北千葉広域水道企業団の負担が1%=7億2千万円(H29〜31年度で分割)となり、そのうち、国3分の1、借金3分の1、北千葉広域水道企業団の構成員3分の1(2億4千万円)の負担となります。
構成員のうち、流山市の割合は9%なので、2160万円の出資増です。
つまり、H28年度末までの負担1億2046万9千円+残りの負担額1630万円+建設費増に対応した2160万円となります。合計1億5836万9千円となるようです。
しかし、市民が増えても、水道使用量は減っていますので、そこまでつぎ込んだ結果、本市に欠かせない水となるかは不透明ですヨン。
かえって、建設費の高騰が、水を配るための給水単価が上昇し、水道料金で回収できる単価が引き下がり、水道経営を圧迫しかねないです。