日本共産党流山市議団
小田桐議員の活動
汚染灰の違法運送疑惑3
 流山市の闇へ、いよいよ踏み込んでみたい。

とはいっても、深部はさらに調査が必要なので、全部は書ききれないと思いますが…

 さて、前回指摘した『安さ追求の入札(行政運営)と安全への無責任さ』について
添付資料に、流山・柏・松戸で実施された汚染灰の運搬業務委託の入札調書を比較してみた。

 柏市は汚染灰1トン当たりの単価を1万7640円(消費税込)、松戸市は同単価を1万3690円と試算している。一方本市はどうか?予定価格設定がありません。
 つまり、第1に、入札参加業者の買いたたきを期待し、行政としての業務遂行の安全性と最小の経費で最大の効果を上げるために必要な経費計算をしていないのである
 
 業務委託だから「適正金額は不明」と流山市はすぐに逃げるが…柏や松戸でできる仕事がなぜできないのだろうか?

 電離則(放射能汚染に対する講習や実習)を身に着け、事故等の際に責任を持って対応できる経験値、必要経費、週ごとに値上げしていたガソリン料金、運搬車両のリース料等から、他市でできる仕事を放棄しているだけではないだろうか。市長の職員大幅削減策のツケが根本問題ですが…

 私の聞き取り調査・試算によれば、本市の場合1日69000円。3トン・2往復/日なので、6で割れば1万1500円/トンにしかならない。しかも、運送距離を比較すればどうなるだろうか?

 人件費は8千円×2人体制=1万6000円/日、勤務日数20人/月、車両リース料34万円/月=1万7000円/日(保険料含)、ガソリン代、放射能測定等々。収支で大きな収益は見込めないのではないか。逆に、放射能汚染の結果、車両返還が断られれば、買い取りとなり、大きな赤字覚悟でやっていただいたのである。

 一日2往復実現のためには、運送を先導する市職員より早く集合し、出発用意をしておく必要があっただろう。
 委託業者の役員は、運転手の体調も気にし、出発前の見送り、声掛けが欠かせなかったでしょう。年末から3月という、一番忙しい時期にもかかわらず、地元の困難に力になりたいとひと肌もふた肌も脱いでいただいた事業者にとって、今度の報道は、寝耳に水だろう。行政、特に市長の方針に基づき、迷惑をかけていることに本当に申し訳ないと思います。

 井崎市長は、H23年8月頃、秋田県等を訪問し、放射能汚染が基準以上であることを知っていながら、最終処分場へ焼却灰等を搬出してしまったことをわびた。「被害者だと思っていたら加害者になってしまった」と語ったと報道された。

 しかし、その後の姿勢は心底改まったわけではない。また、どうやってこの困難を打開するのか、市民とともに考える姿勢も見受けられない。第2に、汚染された焼却灰の保管を依頼するにあたって、何よりも安全性や法令順守にどこまで責任を感じ、徹底していたのであろう。


 今度の疑惑が、単に国だけの問題に終わってしまうえば、本当に市民にとっても市内事業者にとっても不幸だろう。結局、知らない間に、市民生活も壊し、市の汚名を広げているだけでなないだろうか、胸が痛みます。

 

(流山・柏・松戸ー焼却灰運搬業務委託の入札調書)
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