日本共産党流山市議団
小田桐議員の活動
図書館戦争…2
森の図書館の指定管理者の評価について、さらに分析してみた。

そもそも市が提示した参考金額年間5250万円は、5年前と比較しても32万円しか上乗せされていない。司書配置率の向上に加え、月曜日の休館を開館させ、夏の夜間開館も進めさせる費用が32万円でやりくりすることは到底無理だ。

できるとしたら、低賃金の司書(肩書きだけで、市民や利用者の要求に応じた資料提供ができうる経験を有していない)を、コロコロ、配置転換でやりくりするしかないでしょう。

応募した5社中、市の提示額を下回ったのはNPO法人ながれやま栞(現在の指定管理者)を含め3社。


図書館法第17条『公立図書館は、入館料その他図書館資料の利用に対するいかなる対価をも徴収してはならない。』となっています。
これは図書館の目的から、何時でも誰もが気軽に立ち寄れ、自らの教養を自由に高めるとともに、地域文化の発展に様々な形で寄与することを保障する施設だからです。

なのに、応募した5社中、図書館の基本的運営で収支がゼロとなったのは(当然なのですが…)NPO法人ながれやま栞を含め2社。

→来年4月から管理者となる(株)すばるは約676万円も利益を見込んでいます


そもそも指定管理者は、公共施設(初期投資ゼロから事業が開始でき、大きなメンテナンス費用もかからない)を基本的に収支ゼロで運営するとともに、その施設を有効活用し、自主事業で収益を上げることが許されています。

応募した5社中自主事業で利益を得るどころか、収益ゼロが2社、赤字を見込むが3社。

そのうちNPO法人ながれやま栞は(収入4万円、支出45万円×5年間)205万円で最も大きな赤字を背負っているのに、市の評価は『最低』ランク。

赤字運営じゃあ…と思うかもしれませんが、それだけボランティアの力を借り、利用者の自己負担を最大限、軽減するとともに、家庭でも、手軽に、誰もができる内容への工夫があるのではないでしょうか?

→(株)すばるの自主事業は収入20〜31万円を見込み、支出24〜36万円となり、5年間合計21万円の赤字です。『実費負担は子どもでもシッカリ取る』という姿勢でしょう。
企業的発想は否定しませんし、学校の夏休み用工作キットの種類を見ると、保護者もついつい流されがちですから…

図書館…地域になくてはならない存在だけに、今後とも『市民のための図書館とは』を一緒に考えていきたいと思います。
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