教育福祉委員会で公立幼稚園廃止方針見直しを求める陳情採択
2月29日の教育福祉委員会で、12月議会で継続審議になっていた「流山市幼児教育支援センター附属幼稚園の廃園方針の見直しを求める陳情」が採択されました。
私が行った賛成討論は以下の通りです。
陳情第16号「流山市幼児教育支援センター附属幼稚園の廃園方針」の見直しを求める陳情書」については、採択すべき立場から討論いたします。
昨年10月13日に流山市幼稚園協議会から出された答申は「廃園」の意見だけが出ていたわけではありません。「存続」の意見もあり、「認定こども園化」の意見もありました。にもかかわらず、2週間後に開かれた教育委員会議の議題には、それらの意見は全く反映されることなく、廃園のみの議案がかかりました。陳情理由にある1番「流山市立幼稚園協議会の答申をふまえていない」はまさにその通りです。
さらに、幼稚園協議会から答申が出された10月13日から、教育委員会議が開催された10月26日までのこの期間、どういう議論を経て、両論併記だった答申を「令和7年度末をもって廃園とする方針」に至ったのかは、いまだに不明です。会議を開いたわけでもない、協議を重ねたと言っても時間も協議に参加した人数も一切、何も記録を取っていない、まさに、陳情理由2番の「令和7年度末の廃園ありきでのスケジュール設定」通りに強権的にすすめています。
また、「教育を行うための諸条件の整備」のために重点的に講ずべき事項に関して、総合教育会議で協議すること、と、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」でうたわれています。にもかかわらず、陳情理由の3番の通り、いまだに総合教育会議は開かれていません。公の場で首長と教育長は議論するべきです。
そして、陳情理由の4番、附属幼稚園の実績の無視です。教育長は「無視していない」と口では言うでしょうが、10年以上、機能していなかったセンターは残して、千葉県モデルにまで選ばれ、実績を積んできた附属幼稚園はつぶすという判断を下した時点で、それは実績の無視に値します。前例がないほど多くの意見が寄せられたパブコメまで無視、保護者や、療育施設から最後の砦だと言われても背を向ける、「幼稚園がなくなっちゃうのは大変だ」と、何十人もの小学生、中学生、高校生たちが「ようちえんをなくさないで」と意見表明をしても、「幼稚園が無いと生きれない」という、子どもの声があっても、廃園方針は撤回しない。教育委員会は一体どこを向いているのですか、本当に子ども達の方を向いているのですか。こんな強権的な進め方は、断じて許されません。流山市教育委員会として、大きな禍根を残すことになる、と強く意見を述べて、賛成討論とします。