6月3日午前、6月議会にむけての市長と日本共産党市議団との定例の懇談がおこなわ
れました。
日本共産党市議団は、冒頭で、「核廃絶に向けた働きかけを日本政府に求める申し入れ」を、日本共産党志位和夫委員長がオバマ大統領に送った「書簡」と、それに対するアメリカ政府からの「返書」のコピーを添えて、高野とも団長から井崎市長に手渡しました。
高野団長は、核兵器の廃絶にふれたオバマ大統領の演説が世界でも大変歓迎されている中、日本共産党がこの演説に注目し、いち早く、志位委員長がオバマ大統領に書簡を送ったこと。それに対して、初めてアメリカ政府から日本共産党に正式な返書が帰ってきたこと。さらに、その内容を持って、麻生首相や衆参両院の議長に、オバマ演説に呼応して、核兵器廃絶にむけての取り組みをすすめるよう申し入れたこと。東京都や京都市など各地の党議員団が首長に同様の申し入れをおこなっていることなどを説明し、申し入れと書簡を読んで、ぜひ行動をおこしてほしいと訴えました。
対応した市長、副市長からは、「日本共産党がアメリカ大統領に書簡を出すのはめずらしいことですね」などの感想が出されました。
日本共産党市議団は、6月11日から始まる6月議会に、意見書も提案する予定です。議会での、意見書の採択をめざしていきます。
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核廃絶に向けた働きかけを日本政府に求める申し入れ
流山市長 井崎義治様 2009年6月3日
日本共産党流山市議団
高 野 と も
乾 紳 一 郎
小 田 桐 仙
徳 増 記代子
日本共産党の志位和夫委員長は4月28日、4月5日にアメリカのオバマ大統領がプラハでおこなった、核兵器廃絶を世界に呼びかけた演説に対して、歓迎の意味を込めた書簡を送りました。唯一の被爆国日本で、核兵器廃絶をめざして、国民とともにたたかいつづけてきた政党として、核兵器廃絶という人類的課題の一点にしぼって、私たちの考えと要請を、書簡の形で伝えたものです。
この書簡に対して、5月5日付で返書が届きました。アメリカ政府から公式の形で返書がきたのは、歴史上はじめてのことです。返書は「どうすれば最良の方法で核兵器のない世界を実現できるかについての考えを伝えた」ことへの感謝を述べたうえ、「この問題に対するあなたの情熱をうれしく思う」「思慮に富んだあなたの書簡に重ねてお礼を申し上げる」としるされています。志位氏は「返書が公式に送られてきたことは、オバマ大統領が核兵器廃絶に対して真剣な姿勢と熱意をもってのぞんでいることを示すものであり、歓迎したい」と述べました。
志位書簡で提起した内容は、ほんらい麻生首相が提起してしかるべき内容ではないでしょうか。核のない世界をとの思いを共有する市長にあっては、ともに日本政府に対して、唯一の被爆国の政府である日本政府こそ、核兵器廃絶という目標に向けて、それを主題とした国際交渉をおこなうイニシアチブをとるべきだとの声をあげようではありませんか。わが党は、核兵器問題の帰すうを決めるのは、世界諸国民の世論と運動にほかならないとの認識に立ち、恒久平和を願うあらゆる人たちとの共同の輪を広げ、核兵器廃絶のために力を尽くしていきます。ごいっしょに、平和への一歩をつくるために声をあげることを申し入れます。