日本共産党流山市議団
質問・見解
2007年12月 1日 TX沿線開発、用途地域の変更を行う都市計画案。公聴会で意見陳述
 12月1日午前10時から流山市役所で、流山市内のTX沿線開発区域内における「用途地域の変更を行う都市計画案」に対する公聴会が開かれ、7人の市民が公述を行いました。

 7人のうち6人が計画案に反対の態度を表明。
 東初石の男性は「100年200年先をも考えた視点が重要。野馬土手や野馬堀の保存が少なすぎる。経済効率と採算が神様のまちにするな」と指摘しました。
 同じく東初石の女性は「形式民主主義だ。少数派の意見と聞いてもらっては困る。近所の方から自分たちにはこの開発はまったく意味はないと電話があった。地域が壊されていってる。さらに不安を増大させるもの」と抗議しました。十太夫の男性からは「緑の静かな所に穏やかに暮らしてきた。望まないのに開発区域に指定された。コンビニ、カラオケ、風俗店など可能な環境は子どもに悪影響を与える。都市軸道路でまちを分断し、高層マンションが建つ。子どもたちに悔いを残すまちづくりは認められない。市や県は住民の声を聞くべきだ」と訴えました。
 東初石の女性の意見は代理人が、「児童憲章には子どもたちは環境の良い所でとあるが、子どもたちに悪い影響を与える。古くなく、空き教室も多く、グラウンドも広い小山小を移転させるのは、子どもを開発の犠牲にするもの。こどもの権利条約には、子どもの意見表明権が書かれているが、子どもたちの意見を聞いたのか。見直すべきだ。多くの木が切られて地球温暖化対策からも逆行する。施行者は住民合意で民主的に進めると言ったのに、原住民の意向を無視している」と代読しました。

 日本共産党の2名の市議も公述。いぬい紳一郎市議は「1:県施行の木地区において、南流山小学校南側の街区をスーパーブロック街区にし、TX沿線でも屈指の超高層マンションを呼び込もうとしており、それを可能にする。2:沿道区域とスーパーブロック街区以外の区域は第1種中高層住居専用地域に変更するとしているが、市内各地でマンション紛争が起きている。住みよいまちをつくるというなら、もっときめ細やかな用途指定にすべき。3:TX沿線の一体型土地区画整理事業は、典型的な呼び込み方開発であり、各地で事業破たんが顕在化している中で、開発を促進しても需要問題や採算性の問題に突き当たり、事業の成功はおぼつかない。4:地球温暖化対策、持続可能な社会と言われる時代を向かえ、自然や緑を破壊して住宅地を拡大し、人口を増やす沿線開発の見直しは避けられない」。
 小田桐たかし市議は「今の自然豊かで静かな戸建住宅を壊し、企業のもうけ、施行者の思惑が最優先されている」とした上で、「1:子どもたちの影響。2:区域住民の暮らし・住環境への影響。3:将来のまちづくりの姿。4:自治体財政や市全体のまちづくりへの影響」の4点について具体的に述べ、「子どもや孫に自慢でき、市全体が住みよい流山にするためにも、今日の公聴会の意見を十分取り入れた内容にせよ」と計画案の見直しを強く求めました。

 今後、知事の都市計画の案→公告及び案の縦覧、2週間市町村の意見、市町村の審議会など→住民の意見、意見書の提出→県都市計画審議会→国土交通大臣の同意→都市計画の決定告示となります。なお決定は来年の夏ごろになると、市の都市整備課は説明しました。

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