昨日の市議会臨時会では、ワクチン接種などの補正予算などが審査されました。
流山市では、感染対策やワクチン接種加速化を図るため、財政調整基金から3億2千万円弱を取り崩す補正予算を盛り込んでいます。
接種を加速させるため、接種時のタクシー等利用助成(往復3千円の上限。2049人分(65才以上の高齢者の6.5%))や高齢者施設を循環し、接種に当たる医療従事者への人件費、在宅診療で接種する場合、接種後も30分程度、医師が待機するための経費等を市独自で負担するというものです。
また感染症対策では、市PCR検査センターを9月まで計26回程度を開設する予算や「疑い」患者を含め入院対応の予算を約2億3千万円増額します。さらには、わが党が提案してきた高齢者施設でのクラスター対策に当たる連携医療機関から派遣される感染管理認定看護師をはじめとする人件費への市補助が創設されました。
一方、16才以上の希望する国民への接種を促進したくても、接種に参加する医療機関が増えず、「当初予定よりも3万5千件超(当初22万5千人余を予定するもの、18万9千人余の接種予定)の個人接種が実施できなくなり、集団接種でカバーするしかない」、「集団接種は累計78回を予定」など安全で迅速な接種には課題も散見されています。
市議会総務委員会では、共産党小田桐たかし議員の質問に、「市内65才以上の高齢者(4万8千人)に対し、接種率65%(約3万1千人)と仮定した場合、希望する高齢者の2回接種完了には、8月中旬までかかる見通し」と答弁。その前提は、集団接種で累計6216人分(4施設で14回を実施し、1回当たり午前・午後、合計4時間で444人接種)と、43か所の個人接種で週4千人へ接種が必須となっています。
日本共産党市議団は、かかりつけ患者への接種をベースにしたクリニック等の個別接種では、通常診療と並行して実施され、1か所平均、週95人の実施には困難さがあると指摘し、安全で迅速な接種に向けて、公共施設の開放した個別接種、集団接種の拡大、薬剤師会や歯科医師会の協力を得て、事前問診やワクチン充填等の作業の効率化、接種者の増員を提案しました。
(
安全、迅速なワクチン接種へ、市議会が決議を可決)