全国に7000を超える九条の会が草の根の活動を広げていますが、千葉県では、県議会議員、市議会議員など地方議員の中で九条の会がつくられ、政党会派をこえて活動・交流を深めています。これまでも、年1回をメドに総武線沿線で講演会などを開催してきました。
1月31日(日)には、常磐線沿線はじめての催しが、柏市のクレストホテルで開催されました。
「軍隊のない国」を世界に調査し、大学で憲法学を教えている前田朗教授(東京造形大学)による、「軍隊のない国家27カ国を訪ねてーー憲法九条の歴史的意義を考える」と題する講演がおこなわれました。
前田氏は、太平洋、インド洋、ヨーロッパ、カリブ海、中央アメリカにひろがる27カ国の軍隊を持たない国を訪問し、調査した内容を、スライドや現地の音楽をまじえながら、軽妙に紹介しました。
そして、国連加盟国192カ国のうち25カ国が軍隊を持っていないということは、軍隊を持たないということが、世界ではけっして例外ではないということ。20数年前は10数カ国だったが、軍隊のない国が増えてきたこと。世界各地に広がっていること。しかし、日本国憲法九条とは無関係に広がってきたことなどを指摘しました。
また、軍隊の国家の特徴として、(1)もともと(長い間)軍隊を持っていない国、(2)軍隊が国民を殺害したため廃止した国廃止した国、(3)外国軍によって占領されて軍隊が解体された国、(4)集団安全保障体制を結んだ国、(5)外国との自由連合協定化にある国、(6)非武装永世中立の国、(7)非核憲法を持つ国に分けられと調査結果を報告。最後に、「九条を世界に広げることが大事です」と訴えました。
流山市議団から、いぬい紳一郎議員、徳増きよ子議員が参加しました。