日本共産党流山市議団
活動紹介
市民の目線でしっかり監視
PFIによる小山小学校等建設現場を視察
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 真夏の太陽が照りつける8月7日、日本共産党市議団の高野とも、いぬい紳一郎、小田桐たかし議員が、今年3月から始まったPFIによる小山小学校等建設現場を視察しました。当日は市教育委員会のPFI担当職員と現場SPC(事業のための特定会社)の建設責任者、設計担当者などが応対しました。

 工事は、雨や暑さなどにより6日ほど遅れているとのこと。現在、校舎の2階部分が立ち上がり、体育館の基礎工事が進められており、全体のイメージが大分はっきりとしてきたようです。コの字型の校舎に囲まれた広場、体育館とプールを合わせると、市内の他の小学校よりかなり大規模に感じられる一方、校舎より一段高い北側の校庭は真四角ではなく狭い印象です。現場では多くの作業員が汗びっしょりになって働いていましたが、8時から17時の労働時間のうち、酷暑のために1時間の作業で休憩を取っているとのことでした。いくつもの会社の名前が入ったヘルメットから、建設の下請け・孫請けがかなり入っていることがわかりました。

 私たちが指摘した主な問題点についての回答は以下のとおりです。

1、建設現場の責任者はアドテクノの社員か。下請け・孫請けはどの程度入っているのか。地元からの雇用はあるのか。

・・・・ 建設現場の工程ごとの責任者は、契約当時営業停止処分中の(株)安藤建設から変更になったアドテクノの社員だが、労働者はそれぞれが下請けの会社の労働者である。現在120〜130の業者が入っている。地元の建設会社は入っていないが、個々の労働者の中には地元の労働者もいる。

  (実際に聞いた現場労働者の話によると、安藤建設の労働者がかなりいるらしい。現場に立っていたスイッチボックスのようなものには「安藤建設」と書かれていた。一般的に建設現場には、その中心となるゼネコンの社名が大きく掲げられているものだが、ここにはまったく見当たらない)

2、最近の材料高騰やガソリン高騰の影響はどうか。契約時の予算を上回る場合はどうするのか。労働者の賃金引き下げにつながっていないか。

・・・・ 影響は出ている。公共事業に対するこれらの影響への対策として、国が方針を出しているが、PFI事業については検討中とのこと。支援を望む。影響が出ていても契約時の金額があるので、これを変更しなければならない時は、契約変更の手続きを行い、議会にも諮ることになる。労働者の賃金は千葉県の最低賃金を守っている。それぞれについて、現場責任者は把握をしている。

  (教育委員会として下請け労働者すべての賃金を把握するよう求めた)

 今後の課題として、現場労働者の賃金など労働待遇の実態の把握、完成直前の校舎内の視察・調査、開校後の20年間の運営に関する問題点の整理と監視・提案、住民や関係者との連携・意見交換などがあります。引き続き市民とともに注視してまいります。
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