1月28日、11月の都市計画決定をうけて、千葉県と流山市は、都市軸道路計画の事業計画の進め方、環境調査の進め方についての、地元説明会を中央公民館会議室で開催しました。
都市計画決定後初めての説明会には、地元住民ら80数名が参加。
事業者側は、都市計画決定が11月22日に都市計画決定が終了したこと、今後の「県道越谷流山選バイパス」という名称で事業をすすめると報告しました。
さらに、今後の完成までの流れ、環境調査について、それぞれペーパー1枚の資料をもとに説明しました。
質疑・意見では、「事業には、賛成でも反対でもない。いつ頃、用地買収がおこなわれるのか知りたい」との沿道事業者の質問はあったものの、それ以外の発言のすべてが、事業に反対という厳しい説明会となりました。
日本共産党の乾紳一郎議員も、説明会に参加しました。
主な反対意見は、次のとおりです。
◎住宅地に4車線のバイパスが出来たら、都内・近県の幹線道路から大量の車が流入し、騒音・振動・大気汚染の街になる。病気や家屋の損傷等、被害は補償してくれるか。
◎住民不在で六年間も住民説明会を開かず「水面下」の協議で計画を進め、住民合意のないまま、住民多数の反対意見を切り捨てて強行決定した道路計画は認められない。
◎昨年暮れの小田急高架線訴訟の最高裁判決(周辺住民の訴訟の権利)をどう考えるか。
◎「住民の90%もの反対があれば計画はできない」と市長が発言しており、住民は93%もの多数が、道路建設への「不同意申請書」を提出している。市長発言の実行を。
◎都市計画マスタープランで当地道路建設への意見の100%と、計画縦覧への意見の78%が「計画の見直し」(いずれも当局集約)を無視して決定した計画は無効である。
◎流山市都市計画審議会が「住民との信頼回復を最優先せよ」と異例の付帯意見をつけるほど、住民無視を続けて「決定」した計画の事業化強行では信頼回復は望めない。
◎生活を守るため絶対移転しない。土地収用法の脅しには屈しない。
「巨大道路 市民理解得ているか」
流山 住民団体、市長に質問状
1月13日
千葉県流山市の「巨大道路の建設に反対する三輪野山と周辺住民の会」「巨大道路用地不売同盟」が13日、市内の住宅地を通過する「都市軸道路と江戸川新橋」の建設計画に関する公開質問状を井崎義治市長に提出、2週間以内の回答を求めました。
同計画は、市内住宅地を通り千葉、茨城、埼玉を結ぶ4車線・幅32メートルの巨大道路。常磐新線沿線開発の一環です。両団体がルートの見直しなどを求めてきましたが、昨年11月、都市計画決定されました。一方、異例の附帯意見として「住民との信頼関係が失われつつあることを真摯に反省する」「住民の意向を十分考慮する」ことが付されました。
質問は全11項目。都市計画を縦覧し意見を出した市民の8割が「ルート見直し」を求めたにもかかわらず、市長が「市民の理解を得ている」と発言した問題で、市長の認識を追求しています。
また、計画地で土砂崩れが起き、道路整備にふさわしくない土質であること。車両の混雑解消を理由に「江戸川新橋」を計画しているが、同計画のままでは混雑解消にならない問題点などを具体的に指摘し、市長の認識を追求。さらに、市・県税28億円の投入を決定した後に市民に計画を知らせたという市の対応などについて質問してます。
質問状は、堂本暁子知事にも郵送しました。
1月14日付「しんぶん赤旗」南関東のページより